生え変わりの乳歯、抜いてもらったほうがいい?
お子さんが小学校に上がるくらいの時期になると、だんだんとぐらついてくる歯が出てきます。もしくは、乳歯が抜けていないのに永久歯が出てしまうこともあります。そんな時に気になるのが、歯医者に行ったほうがいいのかどうか?ということではないでしょうか。
多くの場合、歯の生え変わりというのはスムーズに行われ、自然に任せても大丈夫です。しかし、中にはあまり様子を見ることはせず、積極的に抜いたほうが良い場合もあります。今回は、どのような場合に特に注意が必要なのか、ということについてご紹介します。
生え変わり、注意が必要なケース
生え変わりに関して、次のような場合は、注意が必要です。もし当てはまるようであれば、一度歯医者で診察を受けることをおすすめします。
◆永久歯が生えてきているのに乳歯が抜けそうにない
乳歯の下、もしくは傍からから永久歯が見えてきているのに、乳歯がぐらつかず抜けそうにない場合。
◆乳歯が抜けたのに永久歯がいっこうに生えてこない
乳歯が抜けてからしばらく経っているのに、永久歯が全く生えてくる気配がない場合。
◆乳歯が抜けそうで抜けず、生活に支障が出ている
乳歯がグラグラしている状態が続いており、食べる時に痛がったりなど、ストレスとなっており、生活に支障が出ている場合。
◆反対側の同じ歯が抜けたのに抜けそうにない
左右反対側の同じ種類の歯が抜けてからしばらく経っているのに、反対側の歯は全く抜けそうにない場合。
◆乳歯が虫歯でボロボロになっている
乳歯が虫歯でボロボロになっていて歯が揺らされず、なかなか抜けない場合。
乳歯の自然な生え変わりが期待できるケース
乳歯から永久歯に生え変わる際に、毎回歯医者に行く必要はありません。
例えば、歯のグラつきが順調に大きくなっていて、自然に抜けそうであれば、そのまま様子を見て、舌で触っても簡単に動くくらいになったら引っ張って抜いても、通常は問題が起こることはありません。
自宅で歯が抜けた時の対処法
歯が抜けた後は通常、血が滲んできますが、ほとんどの場合は放っておいても自然に出血は止まります。気になる場合には、清潔なコットンやティッシュで歯茎を圧迫すると早く止血することができます。
抜けたところは傷口になっていて、しばらくは少し敏感な状態になっていますので、硬いものをその部分で噛まない、歯磨きの際にはその部分をなるべく触らない、ということに気をつけましょう。また、感染を防ぐために、汚れた手でいじらないように注意しましょう。