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歯科コラム

歯磨きで出血するのは放置してもいい?

歯磨きの際の出血というのは、おそらく誰でも経験したことがあるのではないでしょうか。歯茎から出血しても、特に痛みがなかったりするとそのまま放置してしまうかもしれません。ですが、頻繁に出血する場合には、何らかの治療が必要な状態になっている可能性があります。今回は歯茎の出血が起こる場合に考えられる病気、そしてその対処法についてご紹介します。

歯磨きで出血する場合に考えられる病気

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歯磨きで出血する場合の多くは、歯周病が原因です。歯周病というのは、歯茎の炎症を起こす病気で、歯の周囲に溜まった歯垢のなかに含まれる細菌によって起こされます。歯周病には、歯茎のみの炎症を起こす歯肉炎(子供や若年者に多い)と、骨を溶かしてしまう歯周炎(成人以降に多い)がありますが、このいずれも歯茎の出血が最初に起こる症状として現れます。そのため、歯茎の出血が続く場合には、まずは歯周病を疑い、歯科を受診することをおすすめします。

また、歯周病が原因でない場合もあります。これはあまり頻度としては多くありませんが、血液の病気(白血病、血友病、血小板減少性紫斑病)が関係しているものです。ただし、このような病気の場合には、歯茎からの出血だけでなく、鼻血が出やすかったり、内出血なども起こったりといった症状も一緒に出ることが多いので、もしそのようなことがある場合には、早めに医科、もしくは歯科を受診することをおすすめします。

歯茎出血への対処法

◆ブラッシングの仕方

歯磨きの仕方が正しくできていないが故に歯茎出血しやすい場合があります。歯周病は歯茎の境目に歯垢がたまることによって起こりやすくなりますが、この部分が磨けていないと歯茎が炎症を起こして出血しやすくなります。そのため、歯茎から出血しやすいという方は、まずはこの部分にしっかりと歯ブラシの毛先を当てて優しく磨いてみましょう。そうすることで、2〜3日で出血が起こらなくなることもあります。

◆歯周病治療を受ける

歯磨きだけで出血が止まらない場合、歯石がついてしまっているか、歯周病が進行している可能性があります。その場合、歯科で歯石取りのクリーニング、歯周病によってできた歯周ポケット内部のクリーニングが必要になりますので、歯科を受診し、歯周病治療を受けることをおすすめします。

歯周病になっていても、なっていなくても、いずれにしても歯の周囲の汚れは定期的に隅々まで落とすことが歯周病を発症、悪化させないためには重要なので、ぜひ、歯科で定期的なクリーニングを受けるようにしましょう。

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