虫歯の再発ってなぜ起こる?
せっかく虫歯の治療をしたのに、また同じ歯に虫歯ができてしまった、という経験のある方もいると思います。実は、大人になってからの虫歯というのは、一度治療したところから虫歯が再発するケースが多くあります。
今回は、虫歯がなぜ再発してしまうのか、について見ていきたいと思います。
虫歯の再発が起こる理由
虫歯の再発は次のような理由で起こりやすくなります。
◆治療前と同じケア・生活習慣を繰り返している
一度虫歯になった部分というのは、虫歯になる理由があったということです。虫歯には生活習慣病の側面が多くあります。そのため、その部分を例え治療したとしても、同じような歯磨きの仕方、食生活、生活習慣をしていれば、いずれ虫歯になる可能性が高いと言えます。
◆人工物の素材の劣化
虫歯を治療するといっても、歯が元のように健全な状態に戻るわけではありません。虫歯の治療というのは、虫歯を削って、その部分に人工物を詰めたり被せたりして、虫歯の進行を一旦ストップさせているに過ぎません。
治療に使う人工物には劣化しやすいもの、しにくいものがあります。一般的に保険の材質は劣化しやすく、人工物自体の劣化、そして人工物をくっつけているセメントの劣化により、歯を守り切ることができなくなっていき、虫歯ができてしまいます。
虫歯の再発を防ぐためにはどうする?
虫歯の再発を防ぐ為には、次のようなことを実践して見ることをおすすめします。
◆治療前よりも念入りにケアをする
一度虫歯になったということは、その部分のケアが十分ではなかったということなので、治療前よりもより一層ケアを丁寧に行うようにしましょう。また、セルフケアできれいにしきれないところは、定期的に歯科でクリーニングを受けるのがお勧めです。
◆食生活、生活習慣を見直す
食生活、生活習慣の乱れも虫歯を発生させやすくします。糖質を取り過ぎず、繊維質のものもしっかり食べる、健康的な生活を送るということを意識してみましょう。
◆虫歯になりにくい素材の人工物を選ぶ
保険の材料は低料金で行えますが、やはり長く良い状態で保たせるには限界があります。保険外にはなりますが、セラミックなら劣化することがほとんどないので、虫歯の再発も抑えられます。
◆歯並びを整える
虫歯ができやすくなる理由として、歯並びがガタガタに重なっていたり、という歯並びの問題が絡んでいることも多くあります。どうしても磨きにくく、汚れが溜まりやすい歯並びである場合、矯正治療も検討されてみるのもおすすめです。
意識して対策をすることで、虫歯の再発が起こらないようにすることは可能です。ぜひ参考にしてみてください。