子供の永久歯が黄色い!原因と対策は?
お子さんの歯の黄ばみが気になっている親御さんは多いものです。歯というと白いイメージがあるので、黄ばんでいると「何か異常があるのでは?虫歯になっているのかも?」と心配になってしまいますよね。
今回は、お子さんの歯が黄ばんでしまう原因について、その対策とともにみていきたいと思います。
お子さんの歯が黄色い原因と対策
お子さんの歯が黄色っぽく見えてしまう場合、主に次のような理由が考えられます。
◆乳歯よりも永久歯の方が黄色みを帯びている
親御さんがお子さんの歯を黄色いと感じて心配してしまう場合、その多くは、乳歯から永久歯に生え変わり、両者が並んだ時です。乳歯は元々白味が強く、永久歯は若干黄ばんだ色をしているため、両者が並ぶと永久歯がとても黄色く見えてしまうのです。
もちろんこれは異常ではありませんし、生え変わりが進んで永久歯だけになっていくにつれ、黄ばみを感じなくなるので、特に対策などは必要ありません。
◆プラークや歯石が溜まっている
歯の表面に、プラーク(歯垢)や歯石が溜まっていると、歯の色が黄ばんで見える原因になります。
<対策>
歯科医院でクリーニングを受けることでプラークも歯石も落とせるので解決しますが、普段の歯磨きがしっかりとできればプラークも歯石も溜まりにくくできますので、ブラッシング指導を受けて常日頃からきちんと磨けるようにしておきましょう。
◆虫歯ができている
虫歯イコール黒い、というイメージがあるかもしれませんが、お子さんの虫歯の場合、黒いということはそれほど多くなく、あまり色がついていないことも珍しくないため、黄ばんで見えることがあります。
<対策>
虫歯の場合は早急な治療が必要です。ただし、虫歯になってから治療するよりも、定期的に歯科で検診を受けたり、予防処置を受けたりして、できるだけ虫歯を作らないようにすることが大事です。
◆変色している
乳歯になんらかの問題(歯根に膿だまりがあった、乳歯をぶつけた)があった場合、その影響で永久歯の頭の部分が部分的に黄色っぽく変色することがあります。
<対策>
見た目が気にならない場合には、そのまま経過観察をしますが、どうしても審美的に気になるというような場合には、変色部分を削ってコンポジットレジン(歯の白い詰め物)で修復することができます。ただし、詰めた部分はいずれ変色してしまうため、その場合には詰め直しをするか、もしくは、ある程度年齢が大きくなったら、ラミネートベニアやセラミックを被せるという方法で審美的な回復が可能です。