虫歯というと「痛い」「穴があく」といったイメージの強い人もいるかもしれません。ですが、実はそのようなイメージに当てはまらない虫歯というのもあります。 大人にできる「大人虫歯」がまさにそれで、一見虫歯とは気づかれずに放置されてしまうこともあるので注意が必要です。
子どもの虫歯とは別物?大人むし歯とは

虫歯のイメージである「痛い」「穴があく」というのは、一般的には子どもや若年者によくみられるタイプの虫歯で、奥歯の溝など見えやすいところからできて急速に進むタイプが多いです。 そのため、穴があいて痛みが出るというようなわかりやすいパターンで起こることが多いです。 一方大人になると、奥歯の溝から虫歯ができるというようなことはあまり起こらなくなってきます。そのため、一見すると大人はむし歯にかかりにくくなるようにも感じられます。 ですが、実は違ったタイプの虫歯が見られるようになります。 それはどのような虫歯かというと、一度治療をした部分の内側に虫歯が再発するといったパターン、そして歯周病で歯茎が下がって出てきた根っこの表面に虫歯ができる、というパターンです。 これらの虫歯は一見して分かりにくく、通常は進行もゆっくりで痛みを感じにくく、また、一度神経を抜いている歯に起こる場合には全く痛みが出ませんので、自分では虫歯ができていることに気づかないという場合がほとんどです。