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歯科コラム

口の中が乾く!ドライマウスが引き起こす悪影響とは

口の中が乾燥してしまうドライマウスは口腔乾燥症とも呼ばれます。
お口の中は常に唾液で湿っているのが通常の姿ですが、近年では唾液で十分に潤っていない状態であるドライマウスが増えていると言われています。

ドライマウスになると、お口の中に様々な悪影響が起こってきます。
今回は、ドライマウスが起こってしまう原因、そしてドライマウスによって起こる悪影響についてご紹介していきます。

ドライマウスの原因

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お口の中が乾いてしまう原因としては、まずは「唾液の分泌が低下する」ということが挙げられます。これを引き起こすものとしては、薬の副作用、たばこ、アルコール、加齢、更年期障害、自律神経失調症、ストレス、食習慣、生活習慣の乱れなど、様々な原因が考えられます。

近年ドライマウスが増えてきている要因としては、あまり噛まない食生活、そしてスマホやタブレットの普及で会話が減るといったことで顔の筋肉を使用しないことから唾液腺が刺激されない、ということが考えられます。

もう一つ、口の中が乾く原因として、「口呼吸をすることで唾液が乾いてしまう」、ということが挙げられます。

これは、小さいころからやわらかい物ばかり食べ続けることにより口周囲の筋力が低下して口がぽかんと開いたままになってしまう、そしてそのことで歯並びが正常に形成されずに前歯が前に出て唇が閉めにくくなる、といったことが関係していると考えられます。

ドライマウスになると起こる悪影響

虫歯・歯周病のリスクが高まる

口の中が乾くと、唾液の自浄作用や殺菌作用、免疫作用、再石灰化作用といったさまざまな効能が発揮されないため、虫歯や歯周病にかかるリスクが高くなります。

口臭がひどくなる

唾液が減ることで、口の中が洗い流されなくなり、細菌が繁殖するため口臭がきつくなります。

口の中の粘膜が痛くなる

唾液によってお口の粘膜は保護されていますが、口の中の潤いが失われると、お口の中が傷つきやすくなりピリピリ痛む、また、そこから口内炎ができやすくなってしまいます。

飲み込みにくくなる

唾液の働きとして、食べ物を喉に送るというのもありますが、唾液が減ると食べ物を飲み込みづらくなってしまいます。

味覚に異常をきたす

唾液は、味の情報を舌の味蕾細胞に送っていますが、唾液が少なくなることによってその働きがうまく働かず、味覚に異常をきたしてしまいます。

ドライマウスの対処法

ドライマウスは、対策することで改善が可能です。ドライマウスにならないようにするには、ぜひ次のことに気をつけてみてください。

ストレスを溜めすぎない

ストレスの多いと自律神経がうまく働かなくなり、唾液の分泌にも影響が及びます。ストレスの多い生活をしている人は、なるべく無理をせず、自分のための時間をとってリラックスし、自律神経を整えるようにしましょう。

口周囲の筋肉を動かす

口周囲の筋肉を動かさないと唾液腺が刺激されませんので、よく噛む、よく喋る、など口の周りの筋肉を動かすことを意識しましょう。

嗜好品に注意する

タバコ、飲酒は口内の乾燥を招きますので、なるべく控えるようにしましょう。

健康的な生活を送る

規則正しく健康的な生活を心がけ、自律神経を整えて唾液が出やすい環境を整えましょう。薬を飲んでいる人はなるべく薬を飲まなくてもよくなるように、生活を見直すなど、根本的な病状改善に努めることも大事です。

矯正治療も視野に入れる

歯並びが原因で口が閉めづらい、というような場合には、どうしても口が乾きやすい状況が続いてしまいますので、矯正治療を検討するのもおすすめです。

たかがお口の乾きと思われがちですが、ドライマウスはこのようにさまざまな悪影響を及ぼします。心当たりのある人はぜひ改善に向けて取り組んでみてください。

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