歯並びがだんだん変わってきた!何が原因?
なんだか以前と比べて歯並びが変わってきたような気がする、という人もいるのではないでしょうか?実は歯並びというのは一度出来上がったらずっとそれが保たれるとは限らず、いろいろな要因により変わってくることがあります。
歯並びが崩れてくると、見た目が悪くなってしまうことがありますが、問題はそれだけではありません。歯並びが悪くなると、歯の健康状態、そして体の健康状態にまで影響が及ぶことがあるのです。
そこで今回は、だんだんと歯並びが悪くなってしまう原因、歯並びが悪くなることによる弊害、そして対処法についてご紹介していきたいと思います。
だんだんと歯並びが悪くなってしまう原因
治療せずに放っておいた
歯を抜いてその後治療しないままになっている、治療途中で放っておいている歯がある、という場合、残っている歯が隙間のできた部分に移動したり倒れこんだりすることで歯並びが変わってしまうことがあります。
親知らずが押す力
親知らずが生えてくる際に手前の歯に力がかかると、最終的に前歯のズレが起こることがあります。このような現象は、とくに親知らずが横向きに生えていたり、斜めになっていたりすると特に起こりやすくなります。
歯周病
歯周病が進行すると、だんだんと歯を支えている骨が少なくなっていきます。そうすると、歯に力がかかると移動しやすくなってしまい、歯並びがだんだんとずれてくることがあります。
前歯が出っ歯になったりすきっ歯になったりすることも珍しくありません。
歯科治療による影響
歯科治療をあちこち受けている場合、被せ物を入れるたびにかみ合わせがだんだんと低くなるなどして歯並びが変わってくることがあります。
歯並びが悪くなる弊害にはどんなものがある?
歯並びが悪くなると、次のような様々な問題が起こりやすくなります。
審美面での影響
歯並びの変化によっては見た目が悪くなることがあります。磨きムラができてしまいますので、歯の着色も起こりやすくなります。また、かみ合わせが変化することで顔がゆがんでしまうこともあります。
虫歯や歯周病にかかりやすくなる
歯並びが悪くなると、汚れが溜まりやすくなりますし、歯磨きの効率も落ちてしまいますので、虫歯や歯周病のリスクが必然的に高くなります。また、特定の歯に過大な力がかかりやすくなり、歯にダメージが加わって歯を早期に失いやすくなります。
口臭が悪化する
汚れが蓄積しやすくなるので口臭が悪化しやすくなります。また、歯周病などの問題が起こることによってさらに口臭は悪化していきます。
体のさまざまな不調が起こる
歯並びが悪くなることで顎関節症を引き起こしやすくなり、それによってあごの痛みや頭痛が現れたり、肩こりや耳鳴り、めまいなどの原因になったりすることもあります。
また、咀嚼がしっかり行えなくなると、胃腸障害や栄養吸収に問題が起こる可能性もあります。
歯並びが悪くならないようにするには?悪くなった場合の対処法
歯並びを悪くする原因に対して普段から対処しておけば、歯並びが悪くなることもありません。
具体的には、
- ・虫歯や歯を抜いた部分を放置せず、早めに治療する
- ・定期的に歯科に通い、虫歯、歯周病予防を心がける
- ・問題を起こしそうな親知らずは早めに抜く
といったことを心がけていれば歯並びが悪くなることもないでしょう。
もし歯並びが悪くなってしまった場合には、矯正治療をすることで歯並びの乱れを改善することが可能です。現在では様々な目立たない矯正システムが充実していますし、大人になってから矯正治療をする人も増えています。
一度歯並びが悪くなってしまうと、今回ご紹介したように様々なリスクが高まってしまいます。矯正治療をすることによってそのようなリスクも回避できるようになり、健康状態を改善させることができますので、気になる方は一度当院までご相談ください。