歯に食べ物が詰まりやすい・・何が原因?
「歯に食べ物が詰まりやすい」というお悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか。歯にものがいちいち詰まったり挟まったりすると、やはりどうしても気になってしまうものです。
歯にものが挟まりやすい状態を放置すると、思わぬトラブルを招くこともあります。
今回は、歯にものが詰まりやすい、挟まりやすい、という場合に考えられる原因、そしてその治療法についてご紹介します。
歯に食べ物が詰まりやすくなる原因
歯に食べ物が詰まりやすくなる原因として次のようなことが考えられます。
◆歯周病
歯周病が進行すると、歯を支える骨がだんだんと減り、歯が動揺し始めます。そうすると歯と歯の間が広がり、ものが挟まりやすくなります。
◆虫歯
歯と歯の間から虫歯ができ、穴が空き始めると、その部分にものがつまりやすくなります。
◆人工物の劣化や破損
詰め物や被せ物が劣化や強い噛み合わせの力によって欠けてしまうと、その部分にものが引っかかりやすくなります。
◆噛み合わせの変化
噛み合わせがだんだんと変化することによりものが詰まりやすくなることもあります。例えば、歯を抜いた後にその部分を放置することにより、周囲の歯がずれて噛み合わせの面がガタガタになってしまうと、そこからものが詰まりやすくなります。
◆人工物の隙間が広い
新しく詰め物や被せ物を入れる際には調整を行いますが、その際に歯と歯の間を適切なきつさで入れる必要があります。それが緩めになってしまうと、ものが挟まりやすくなる原因となります。
歯に食べ物が詰まりやすいとどうなる?
歯に食べ物が詰まりやすい状態を放置してしまうと、そこから虫歯や歯周病ができてしまったり、進行してしまったりする原因となります。
また、挟まり方によっては痛みを起こすこともありますので、詰まりやすい部分がある場合には早めに歯科で診てもらうことが大事です。
歯に食べ物が詰まりやすい場合の治療法
虫歯で穴が空いている、詰め物や被せ物が欠けている、というような場合には、早急にその部分の治療を行うことで問題はすぐに解決するでしょう。
歯周病が原因で歯が動くことが原因となっている場合、まずは歯周病をこれ以上悪化させないよう、歯周病治療を行う必要がありますが、動揺が落ち着かない場合には歯が動かないように隣の歯と接着剤、もしくは被せ物を連結して固定する必要性も出てきます。
歯並びがずれてしまったことにより段差がある場合には、被せ物で噛み合わせの平面を整えるか、可能であれば矯正治療を考慮に入れた方が良いでしょう。
新しい詰め物や被せ物を入れた途端に挟まりやすくなった、という場合には、その旨を歯科医院に説明し、修正ややり直しをしてもらうようにしましょう。