顎関節症の人必見!症状を悪化させる行動とは?
顎の痛みや顎の雑音、口の開けにくさといった顎関節症の症状はとても気になるものです。顎関節症の症状を和らげようと、マッサージをしたり、冷やしてみたりなど試している人もいるかもしれません。
ところが、自己流のセルフケアが顎関節症を逆に悪化させてしまうことがあります。
今回は、顎関節症の症状を悪化させてしまう行動にはどのようなものがあるのか、ということについてご紹介します。
顎関節症の症状を悪化させる行動
◆自己流のマッサージ
顎関節や、その周囲に痛みがあると、ついついマッサージをしたくなってしまいますが、炎症が起こっている部分に力をかけると、逆に筋肉や靭帯を傷めてしまう恐れがあり、逆効果になるリスクがあります。
特に、顎関節の部分に直接力をかけると、顎関節そのものにダメージが加わってしまいますので、自己流でマッサージをするのは危険です。
医師より具体的なマッサージの指導がある場合を除き、自己流でのマッサージをやることは控えましょう。
◆口を大きく開ける
顎関節症が起こっている時に口を大きく開けることは、顎にとって大きな負担となります。そのため、あくびをする際などは、口を大きく開けすぎないように意識してコントロールするようにしましょう。
◆歯ぎしり、食いしばり、噛みしめ
歯ぎしりや食いしばり、噛みしめといった行為は、非常に力がかかるので、顎の筋肉を過剰に緊張させ、顎関節にも大きな力の負担がかかります。そのため、意識してやめられることはやめ、スポーツ時にはスポーツ用マウスピース、夜間の歯ぎしりに関しては顎へのダメージを抑える就寝時用のマウスピースを装着するといった対処が必要です。
◆頬杖、うつ伏せ寝・片噛み
顎の関節や筋肉を圧迫してしまう頬杖やうつ伏せ寝が習慣になってしまうと、顎への負担がかかり続けてしまうので、顎関節症が悪化する恐れがあります。また、片方ばかりで噛むのも筋肉のバランスが悪くなり、顎にとって悪影響を及ぼす可能性が高くなります。
◆硬いものを噛む・ガムを噛む
硬いものを噛んだり、ガムを噛んだりする動作は、顎関節に過剰な負担をかけてしまうことになり、顎関節症を引き起こしたり悪化させたりする原因になります。
◆市販のマウスピースの使用
市販のマウスピースは手軽に手に入りますが、噛み合わせの調整などは行えないため、逆に顎に負担をかけてしまう恐れがあります。マウスピースを使用する場合には、歯科でご自分専用のものを作ってもらうようにしましょう。
◆携帯やパソコンのスクリーンを長時間見る
携帯やパソコンを長時間見ていると、前傾姿勢となり、顎に負担がかかってしまいやすくなります。また、スクリーンを見続けることで神経が疲労し、ストレスとなって顎関節症を悪化させる恐れがあります。
以上のような行動は、顎関節症の症状を悪化させてしまいます。顎関節症のある人は、ぜひ注意してみてください。もし症状が悪化するような場合には、早めに歯科もしくは口腔外科を受診するようにしましょう。