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ドクターインタビュー

第4回「インプラントと年齢」

駒込駅前デンタルクリニックのドクターである松永先生と河合先生のインプラント治療に関しての思いや取組みを、インタビュー形式でご紹介しています。

何歳からがベスト?インプラントの年齢について

50代、60代になってからではなく、40代から治療する必要性とは?

松永先生

【河合先生】それはやはり、お口の常在菌の変化、という部分が大きいですね。そもそも、僕がどうして自分にインプラントを入れることになったかというと、その原因は噛み合わせの悪さからきていたんです。実は、下の前歯が上の前歯を突き上げていて、「なんか痛いな」と気づいた時には、内側の歯茎に9ミリのポケットができていました。僕自身、それを治療すれば使えるように戻せたとも思うんですけど、インプラントを生業としているので、患者さんの気持ちも分かっとかないと、と思って敢えてインプラントにしてみました。こんなふうに、歯って自分でも気づかないうちに病気が進行していることがあるんですよね。で、気づいた時にはもう手遅れっていうのは、40代くらいからちらほらで出始めるんです。基本的には、定期検診やクリーニングなどのメインテナンスは早いうちから絶対にやっておいたほうがいいですね。

年齢のことでインプラントをお悩みの方へ

歳をとるにつれインプラントがくっつきにくくなるということはありますか?

河合先生

【河合先生】歳を取るにつれ、全身疾患を持っている人の割合が増えてきますので、例えば糖尿病がコントロールされていない患者さんだと、インプラントを埋めても治りが悪いなど、体がインプラントを受け入れない状態になってしまう、というようなことは起こりやすくなってきます。そうすると、「あー、あの時にやっておけばよかった」と思った時にはもう遅い、ということになってしまったり、あとは歳を取ると体力的な問題が出てきますよね。だからより若くて健康な時に治してしまったほうがいい、ということはあると思います。

【松永先生】それはありますよね。実際多くの患者さんにも「あの時やっておいてよかった」ということをよく言われます。インプラントを入れることで他の歯も守るし、体も守ることにもつながりますからね。でも、逆にお年を召したからと言ってインプラントができなくなる、ということはないですよね。骨の治りに関しては年齢と相関関係はないというデータがありますし。ところで、先生の今までの患者さんで一番ご高齢の患者さんは何歳くらいですか?

【河合先生】最高齢で82歳の方ですね。

【松永先生】僕の患者さんでは、70代後半の方で上下全体的にインプラントされた方がいらっしゃいました。

【河合先生】そんな感じで、高齢になってもできなくはないですけどね、でも平均寿命が85歳くらいだとしたら、70歳で入れて15年くらいしか使えないわけじゃないですか。だったらもうちょっと早く入れたほうがもっと長い時間楽しく食事ができたり、不自由ない生活を送れるということを考えると、やっぱり早いほうがいいと思います。

インプラントの寿命

インプラントはどのくらい持つのでしょうか?

松永先生

【松永先生】インプラントの寿命についてはよく話題に出ますね。どう思われます?

【河合先生】メインテナンスさえしっかりしていけば20年はゆうに持つと思います。これまでの歴史上、インプラントをした人で最長に持ったのが50年くらいというのは有名な話ですよね。

【松永先生】そうですね。でも、その当時のインプラントって、今の僕たちの知識からすると、「もうこんなインプラントってないよね」というようなレベルのものですからね。インプラントは品質が年々良くなってきていますし、形も体に優しいものに変わってきているので、最悪もし抜けてしまってもまた埋め直しも可能ですし、昔に比べて随分良くなっています。また、メインテナンスに通っていただくことにより、何かあっても早期発見、早期対処ができますので、その辺をしっかりとやることでインプラントの寿命は延ばしていけます。

【河合先生】そうですよね。

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